パナワークス

沖縄を拠点にフリーランスとして活動するナレーター・声優のチーム、
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第十九回 日本伝統文化振興財団賞贈呈式

2015/07/20

本日、国立劇場おきなわ小劇場で第十九回 日本伝統文化振興財団賞贈呈式がありました。
ご招待頂いたので、行って参りました。

受賞なさったのは琉球舞踊の佐辺良和さん。
琉球舞踊・・・いえ、沖縄から初の受賞です。
選考委員から「芸能の芥川賞といっていいと思う」とありましたが、
この賞は伝統芸能の未来を担う実演家を毎年一名顕彰するものです。
来賓の沖縄タイムス、琉球新報の社長からご挨拶がありました。
琉球新報の富田社長から
「戦後、沖縄の芸能を支えてきたのは女性だった。
組踊を考えた時に男性の実演家が求められてきたが、ようやく育ったといっていい。
沖縄の芸能が認められた事と合わせて2つの意味がある」というようなご挨拶をなさっていました。
この言葉の背景には沖縄の歴史が詰まっています。
中国と日本との二重支配、琉球処分、沖縄戦の言葉はありませんでしたが、
沖縄の歴史を振り返った方はあの会場で沢山いたと思います。

さて、佐辺さん。
「東京に続いて沖縄でも授賞式を開催してくれた事に感謝する」という言葉から挨拶を始めました。
この言葉に佐辺さんの心が見えたように思います。
挨拶の後、かぎやで風と鳩間節を素踊りで見せてくれたのですが、
地謡を努めるのは芸大や組踊の研修、舞台で共に汗した仲間たち。
かぎやで風は誇らしい気持ちで観賞したように思います。
鳩間節。最初、手拍子をしてもよいものか?と会場は躊躇しましたが
やはりここは手拍子がないと!と佐辺さんをもり立てるように手拍子が。
こういう瞬間に実演家だけが舞台を作るのではなく、観客と一緒になって作るというのを感じます。
いい時間でした。

佐辺さんの受賞を受けて、沖縄芸能に関わっている方はもちろん
沖縄全体が刺激を受けた事でしょう。
芸能に限らず、沖縄の才能を活かすには、まずは向き合い、知り、努力するなんだなぁと感じた次第です。
パナも地道に・・・丁寧に活動して行こうと思います。
佐辺さん、改めておめでとうございます。

お仕事に関連する事でもありますので、パナワークスのページでご紹介致しました。

 

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